導入背景

弊社顧客A様の自社ビル2階にある無線LANアクセスポイントに4階から接続すると非常に不安定になることがありました。

内容

PLC(高速電力線通信)に対応したアダプタを2階コンセント(マスター)4階コンセント(スレーブ)の2箇所に設置導入しました。
PLC機器を含め、全体的なネットワーク保守を当社が管理運用しています。

通信安定度:青 = 強 、 黄 = 中 、 赤 = 弱

 

PLC(高速電力線通信)とは?

 

PLCは、電気配線(電力線)に、情報信号を乗せて送る通信技術です。
映像や音声などの情報データを信号に変換して電力線に乗せ、双方向(コンセント間)の通信を行うことができます。

PLCのメリット

建物の影響を受けにくい

壁や建物の構造に影響を受けやすい無線LANに比べ、PLCは電力線を通じた有線通信なのでそれほど影響を受けない。
また、通常のLANの場合、建物の構造上LANケーブルを敷設 しづらい部屋でも、アダプターをコンセントに挿し込むだけで簡単にネット環境を整えることが可能。

通信状態が安定

無線LANを利用すればケーブルを一切引くことなく自由な場所でネットに接続することが可能。
しかし、場所によっては電波がうまく届かず通信環境が著しく悪くなってしまうことや、無線LANモデムの近くであっても時々通信が途切れてしまったりすることがある。
しかし、PLCアダプターを使えば電力線を介して「有線」で通信データが届けられるため、通信速度 は非常に安定している。
(ただし、電力線の配線状況などにより通信ができない、速度が著しく低下するといったこともある。)

PLCのデメリット

他の電化製品に与える影響

短波ラジオ、調光機能付き照明器具、タッチランプやラジコン、ワイヤレスマウス等の機器に影響を与える場合があり。
これらの機器に不具合が生じた場合は、PLCアダプターの近くで前記機器を使用しない、ノイズフィルター付きの電源タップを使用するなど対策が必要。